2013年8月1日木曜日

ISAS/JAXAの特別公開2013を見に行ったり(その1)

◆ISAS/JAXAの特別公開を見に行ったり(その1)
 梅雨明け後の、いいかげんひっくり返りたくなるような暑さが何故か一服して、暑いながらも耐えられる日とか、時々涼しい日すらあって、こりゃ本当に天変地異の前兆じゃねえかって感じがする今日このごろ、暑さに耐えかねた体が涼しさのあまりダルくて結局ひっくり返っていましたが、2,003年7月の26~27日と開催されていたJAXAの特別展示はどうしても行きたい感じだったので、友人とともに重い体を引きずりつつ行って参りました(2004年の特別公開に関してはこちらをどぞー)。

 2013年度のクイックリンク的な(その1(このページ)その2その3その4
 2013年のレポートはこっちの方で。2014年のレポートはこちら2015年のレポートはこちらでありますよ。

 今回写真とか説明とかが多くて、読みにくい感じがするので、日記をちょっと分けて書いていこうかと。
 あと、随時気が付いたり思い出したり気が向いたりすると追記されたりしますのでどうかご了承のほど。

 結局二日間とも午後おそくから閉場あたりまでダラダラ見て回ってきたわけですが、色々写真撮ったり、話し聞いたりして、ヤケに面白かった次第。
 で、どんな感じだったか適当に紹介していこうかと。

 二日かけて行ったわけですが、展示を何回も見たりしたところもあって、話題が重複する感じなので、各展示についての話題は全部まとめてますのでご了承のほど。

 で、相模原にある宇宙科学研究所付近まで車で行って駐車場へ。今回ははやぶさの持ち帰ったイトカワの破片を展示するということで、相模原市立博物館の方は間違い無く混んでいると踏んで、JAXAの特別公開だけにターゲットを絞って行きました。

 したら、やっぱりイトカワの展示が効いているのか、いつもより人は多め。特に土曜日は子供がみっしり状態で、あんまゆっくり見られなかった展示もあったり。

JAXA前の遊歩道。涼しそう

宇宙科学というだけで怪しさと科学的浪漫が爆発する

◆宇宙生協を見つつ研究管理棟へ
 写真ではなるべく映らないようにしていますが、人がかなり多めでした。また、この門の裏辺りで、イトカワの破片を見るための整理券をもらうための行列があって、10人くらいの方が並んでました。時間も時間だったので、パスしつつ入り口からちょっと入ったところの生協に。

宇宙ピラフ…!?
お土産いろいろと、高めのジュースと軽食類がありましたが、ひときわ目を引いたのがこの宇宙ピラフ。
 これは、普段でも食べられそうなのと、予算的に非常に限られていたのでパス(特別公開日でなくても、通常公開があるので、生協には入れる)。

 さて、お目当ての展示を見に、さっそく色々めぐって見ることに。
 研究所の全体はこんな感じ。
実は最後に撮った写真

 写真左下の門衛書付近が正面入口で、当日は基本的にここからしか入れなかった(あとで、画面左真ん中辺りの「現在地」って書いてある西門も開放されたんだけど、その時はもう二日目の帰り際だった)。
 研究員宿泊棟が何とも、ちなみに、ここの一回が生協で、上の宇宙ピラフ含めて色々置いてあった。いつか金持って見に来たい感じで。

 最初に入ったのが研究・管理棟。ここの一階は主に太陽系内探査とかの色々なものがドバドバと。
 最初に目に入ったのが実物大の探査機はやぶさの模型。
 やけにデカい。
探査機はやぶさ実物大模型(全景)
あんまり見る機会のない裏側。このモデルはあとで説明する放熱・断熱素材とか、ラジエターとか地味に色々なアレがみっしり。

探査機はやぶさ実物大模型(裏?側)
サンプラーホーンとか色々な観測機器とかが詰まった裏?側。側面の黒い部分とかは、あとで説明するおもしろ素材。

はやぶさ2の模型
裏側にちょこねんと置いてあったけど、比較的みんな見ていたはやぶさ2の模型。
 宇宙空間で小惑星に向かって大砲をぶっ放すカッコイイ素敵機能搭載(意味合いが違います)。

◆危険がいっぱい月への旅
 次に月面探査系の色々がズラっと。奥の方では太陽系探査に関係するミニリレー講義とかあったんだけど、時間がなかったのと、すごい人でちゃんと見られなかった……
着陸脚試験モデル
これは将来の月着陸探査(SELENE-2)のための着陸機試験モデル。スーパードルフィーと並べると実際のサイズが分かる1/6。しかし、アポロ宇宙船の着陸機の脚と大体おなじになるってことは、これが一番いい構造なんだろうな。
 あるいは実績で選んだんじゃろか?

金色のカバーの裏側に探査装置がある
こちらは落ちた所で、月面の一日(だいたい一ヶ月)の間、ずーっとその場所の探査を続けようという観測機器のためのカバーみたいなもの。
 月面というところは、地球と近い割にちょっと出かけるには辛い場所。月面には当然空気も磁場もないので太陽風(ものすごく熱くて早くて薄いプラズマ)も宇宙線(当たると痛い高エネルギー放射線)もそれ以外も降り注ぎまくり。
 空気も水もないということは、温度を一定にする仕組みがないということで、昼は太陽光のおかげで死ぬほど熱く(>>暑い)、夜は水も空気もないので寒いとかそういうレベルじゃなくて寒い。具体的に言うと昼は120℃以上、夜は-230℃以下。
 そんな所で「月の一日」の間、ずーっと観測しまくるのは、ヤケに大変。エアコンだって使えない。
 というわけで、暑い時には熱を遮断して、適当な温かさになったら熱を逃し、寒くなったら熱を閉じ込めるという、非常に面倒くさい事を小さく軽い探査機でやってしまわないといけない。んなわけで、この金色の素材ということになるのだけど、これはまた後の方で。

ズボッと一発
これは、中止された月観測機(かぐやよりも前のもの)LUNAR-Aに搭載される予定だった月面ペネトレーター。これを月の二箇所にブチ込んで、地震やら熱やらを観測して月面の中身とかどうなってるんだろうねと調べる予定だったもの。こんなモンを深く突き刺す理由とかは、色々あるけど、基本的には外にボロっと置いたままだと環境が過酷なんで月の土に埋めて環境の影響を緩和しようという感じで(厳密には月に土は無いのでレゴリスだけど)。

 で、このあたりの月の観測のための調査目標地点に関しての投票があったので、自分も投票してきたり。

箱は本格的っていうか、本物?

投票用紙もそれっぽい
ちなみに、肝心の着陸地点候補を撮るのを忘れました。
 自分は、月の竪穴と思われるところに一票。

イカロスのプロトタイプ
これはイカロスのプロトタイプ。ただし、アニメみたいに試作機が超性能ってわけじゃないのがポイント。
 目の前に二枚の金の帯みたいなのが見えるけど、実際は画面の外側で折り返されているので一枚。これが次の写真のセロテープ巻みたいなのから、四本出てきて、宇宙空間でガバっと広がる事に。

折りたたんで巻いてあるんだけど、巻くの凄い大変そう
◆惑星探査体いろいろ
 次に見てきたのが、観測衛星とか。

 金星観測機のあかつきは今のところ太陽の周りをぐるぐる回って、2015年に金星に近づくのを待ってる状態なんだけど、あかつきが太陽を一周する公転周期の半分くらいは、予定してなかった「金星より内側の軌道」に、入り込んでしまう状態なので、予定していたよりも遥かに多くの太陽光を受けることになってちょっと辛いらしい(予定していたよりも1.2~1.5倍くらい余計に熱を食らってる状態)。

 状況を確かめたくても、データを取得するためには観測機器の電源を入れなきゃならない。でもそうすると観測機器が故障してしまうかもしれない……というジレンマ。そこで今は、ほとんど全ての電源を消して、熱に一番強い面を太陽に向けてじっと耐えている状況。
 搭載されているリチウムイオンバッテリも、一番寿命が長くなるとされている41%の容量で使わないままに放置プレイ中。
 そうか、ノートPCのバッテリも41%で冷蔵庫にツッコんでおくと一番長持ちするのか!

 使える知識を取得した。

 データの送信も限られた帯域、限られた時間で済ませなければならないので(金星と太陽と地球の位置関係で、大量にデータを送れる時期とダメっぽい時期がある)、色々なデータを送るときに、少ない送信量で一番うまくデータを送れるように工夫しているらしい。
 具体的には、データを圧縮したりするのではなく、データを記録しておいて、それを間引いた形で送信してデータ量を減らし、そのデータが異常だったら全データを改めて送信させる見たいな事をしている模様。
 自分も素人なんでちゃんと理解できてるか怪しんだけど。

◆天文観測衛星いろいろ
 次に見てきたのがX線天文衛星とか赤外線天文衛星とかそのあたりのコーナー。
 水星探査機BepiColomboのあたりは、子供がすごいいっぱい居てちゃんと見れなかった……
 
主鏡の実物
IRTSの主鏡実物。金色部分が鏡。
 上の部分のバッファと呼ばれる副鏡を熱から守る部分以外の黒い部分はよく見ると塗装が荒っぽくてボコボコになっている。どれがどんな感じになってるのかはここを参照。
 これにはちゃんと理由があって、表面にランダムな凹凸をつけることで、赤外線の反射を抑え、ノイズを極力入らないようにするための工夫なんだとか。ちなみに刷毛による手塗りだそうです。ハンドメイドだねえ。

IRTS主鏡横から。
主鏡を横から見た写真。主鏡の下の観測機器がすごい手作り感溢れる感じ。実際手探りで組み立ててはバラすを繰り返したそうで。
 これは後でまた断熱・放熱材の所でも触れます。

あかりの分光器
上の写真はあかりの分光器。こっちは多分同等品だけど本物じゃないと思う。
 人が多かったんで写真が撮れなかったんだけど、足元にSPICAの主鏡実物サイズの金色の敷物(意図は違うんだろうけど、どう見ても金色のマットだった)とか、X線天文衛星の「レンズ」(X線はレンズで反射してしまい、屈折させることができない、同心円上の金属の筒を幾重にも重ねてある)。とか、色々ありました。
 あと、SPICAコーナーで貰った同人誌。
観測よりも運用メイン
観測とかより運用面メインで色々描いてあって面白かったんですが…URLが間違ってました。
 検索すりゃすぐ見つかるんですが、バックナンバーは
 http://www.ir.isas.jaxa.jp/AKARI/Outreach/manga/AKARIchan.html
 こちらから。
 ……もしかしてQRコードか短縮URLサービス経由でよかったんじゃ……
あかりちゃん(と樽のディオゲネス)

 あと、あかりちゃんがサーベイした赤外線全天地図(の一部)。全景は説明員の方と、質問されている方が居たので撮れませんでした。
 真ん中の引っかき傷みたいなのは、データが無い部分だと思われます。


 そんなわけで、その2に続くのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿